2022/02/28 [ むし歯治療, 歯周病治療, 親知らずの治療 ]
WHITIA南烏山is歯科では、歯科用CTを導入しています。一般的なレントゲンは2次元で画像を捉えるものに対して、歯科用CTは3次元で立体的に画像を捉えるものです。3次元でお口の中を確認することは、親知らずの抜歯やインプラント治療の際に患者様が安心して治療を受けることができます。今回は歯科用CTについて詳しく解説します。
歯科医院を受診したときにレントゲン写真を撮った経験はありませんか?。また、お口の中にフィルムを入れて何枚もレントゲンを撮った方もいるでしょう。これは、肉眼では確認できない歯や歯を支えている内部の状態を確認するためです。ほぼ全ての歯科医院に導入されており、歯科治療には欠かせないものです。歯科医院で使用するレントゲンには、歯並び全体を撮影する「パノラマX線」と2~3本の一部の歯を撮影する「デジタルX線」があります。
レントゲンでわかることには以下のようなことが挙げられます。
・むし歯の進行状況
・歯の根っこの状態
・歯を支えている骨の状態
一見するとむし歯が無いように見えていても、中で進行していることは珍しくありません。レントゲン撮影を行うとむし歯の有無・進行状況などがわかります。また、詰め物や被せ物に隙間ができていないかも確認することができます。
レントゲン撮影を行うと根っこの形態、歯石の付着、神経を治療したのか、神経が感染していないかなど確認することができます。
歯を支えている骨がどれくらいあるか、下顎の神経はどの位置にあるのか、顎の骨に腫瘍はできていないか確認することができます。
歯科用CTはComputed Tomographyの略で、日本語ではコンピュータ断層撮影のことを指します。これはX線を照射して、物体の輪切り画像をコンピュータで計算し、3次元的な状態で把握することができます。
では歯科用CTはレントゲンと何が違うのでしょうか。レントゲンは平面的であるのに対して、歯科用CTは立体的に画像をとらえることができるのです。それにより、骨の厚みや歯の生え方、神経の走行など、さまざまな視点から診ることが可能です。ただ歯科用CTの導入率は10~15%と低いため、どこの歯科医院でも設置しているものではありません。
歯科用CTはレントゲンでわかることに加えて、以下の部分も詳しく確認することができます。
・歯の状態
・歯を支えている骨の厚み・密度
・神経の走行
レントゲンでは平面でしか確認できないため、親知らずの埋まり方、歯の根っこの曲り方など把握することができません。歯科用CTでは歯や歯の根っこの状態をより正確に確認することができます。また歯の根っこの先端に病巣がある場合、その大きさや位置なども把握することが可能です。また、歯が割れてしまった場合、レントゲンで写らない症例もあり、診断ができないこともあります。歯科用CTで正確に捉えることでレントゲンでは下せなかった診断が可能になることもあります。
歯を支えている骨の厚み・密度などは平面のレントゲンでは確認できませんが、歯科用CTで撮影するとこれらのことも確認できます。それにより歯周病で歯を支えてる骨はどれくらい減ったのか、上顎ではどこに空洞(上顎洞)があるのかなど把握できます。
下顎には「下顎管(かがくかん)」と呼ばれる神経や血管が通っている管があります。レントゲンでも確認することはできますが、歯と神経の位置関係まで把握するのは難しいです。これは親知らずの抜歯やインプラント治療では神経を傷つけてしまう可能性があるため、しっかり把握しておかなければなりません。
顎の骨の中には血管や神経が複雑に絡みあっており、これを2次元のレントゲンだけで把握するのは非常に困難です。3次元であれば、顎の骨の中、歯の根っこ、血管、神経の位置を正確に把握できます。それにより、安全で確実な診断を下すことができるのです。そのため、親知らずの抜歯、インプラントなどの重大な外科処置では、歯科用CTは必須と言えます。WHITIA南烏山is歯科では、患者様がより安心・より安全に治療を受けられるよう歯科用CTを設置しています。安心してご来院ください。