2022/03/22 [ 歯の知識 ]

歯科衛生士ってどんな人？

よく聞く「歯科衛生士」。何となく「歯のクリーニングをしてくれる人」というイメージで、よくわかっていない人も多いと思います。そこで今回は歯科衛生士についてお話させていただきます。

歯科衛生士は国家資格

まず歯科衛生士はどのような人なのか触れていきます。歯科衛生士は国家資格を持った専門職で、歯科疾患の予防、口腔衛生の向上を図ることを目的とした口腔ケアのスペシャリストです。歯科衛生士になるには専門学校・短期大学・大学などで３年以上学び、歯科衛生士国家試験に合格しなければなりません。

歯科衛生士の就職先で最も多いのは歯科医院です。有効求人倍率は約20倍と高い水準で維持しています。これは1人の歯科衛生士に対して20件以上の歯科医院の求人があることを意味します。そのため、歯科衛生士の資格を持っていると就職に困ることはありません。加えて歯科衛生士は年齢制限が設けられていない資格で、一度取得すれば更新の必要もなく一生ものです。まさに「手に職」がつけられる資格と言えるでしょう。

歯科助手との違い

つぎに歯科助手との違いについてご紹介します。歯科医院で働くスタッフには、「歯科助手」と呼ばれる職業の方もいます。仕事内容は主に歯科医師や歯科衛生士のサポートを行います。具体的には、患者様の案内・器具の洗浄・滅菌・準備などに加えて、受付・会見などの医療事務も担当します。歯科助手は資格がなくても働くことができますが医療行為はできないため、患者さんのお口の中に直接触れることはできません。

歯科衛生士の仕事

最後に歯科衛生士の仕事内容について見ていきましょう。歯科衛生士は主に以下のような3つの業務があります。

・むし歯・歯周病予防
・歯磨き指導など
・診療のサポート

むし歯・歯周病予防

歯を失う原因の90％は、むし歯・歯周病によるものです。これらは「歯の二大疾患」と呼ばれており、その原因は「歯垢（プラーク）」と呼ばれる菌の塊です。歯科衛生士は歯垢を取り除くために機械的歯面清掃「PMTC（Professional Mechanical Tooth Cleaning）」や「歯石除去」などを行います。

また、むし歯予防に「フッ素塗布」や歯の溝に食べかすなどが入らないようにする「シーラント処置」を行うのも歯科衛生士の仕事です。

歯磨き指導など

むし歯・歯周病を予防するためには、患者様のセルフケアも大切です。歯磨き指導では患者様一人ひとりに合った歯ブラシの選び方・持ち方・動かし方など歯磨きのコツを教えています。なお、歯垢がどこについているか「染め出し」をして磨き残しがないか見ることもあります。

また、むし歯・歯周病は全身の疾患の原因につながります。例えば、歯周病菌は糖尿病や肺炎などに関係していると言われています。そのため歯磨き指導に加えて、間食の摂り方や禁煙指導など生活習慣の見直しも行います。

診療のサポート

歯科医師のサポートを行うのも歯科衛生士の仕事です。主に、治療に使用する器具の準備・薬品の管理・歯の型取り・治療内容の説明・レントゲン室への誘導などその仕事は多岐にわたります。

WHITIA南烏山is歯科では抜群のチームワークで対応します

今回は歯科衛生士はどのような人かご紹介しました。歯科衛生士は国家資格を持った、患者様のお口の健康を守るスペシャリストです。歯磨きの仕方や、口腔ケアなど気になることがあれば気軽に歯科衛生士に相談してみるのも良いでしょう。

歯科医院には、歯科医師・歯科衛生士・歯科助手などさまざまな職種のスタッフがいます。患者様が安全に、安心できる治療を提供するには、スタッフのチームワークが大切です。WHITIA南烏山is歯科では、それぞれのスタッフがコミュニケーションを取り、連携しながら診療にあたっています。