2022/07/01 [ セカンドオピニオン ]
歯科治療は、歯科クリニックの方針や歯科医師の考え方によって診断基準や治療方法が異なることもあります。現在のかかりつけの歯科医師の治療方針に納得できない場合、他の歯科医師の意見を聞くことにより、悩みが解決したり不安が解消されたりすることも少なくありません。ここではセカンドオピニオンについてメリットやデメリット、受けるときのポイントについて解説します。
セカンドオピニオンとは、「第二の意見」と直訳できるように、現在かかりつけの歯科医師の診断や治療方針に関して、別の歯科医師に意見を聞くことです。
どの歯科医院でも基本的な治療は同じですが、歯科医師によって得意分野があったり治療に対する考え方が異なったりすることがあります。そのため、同じ症状でも診断内容や治療内容が異なることがあります。
それぞれ歯科医師の意見を聞くことで治療への理解を深められ、納得したうえで適切な治療方法を選択することができます。
では、どんなときにセカンドオピニオンを求めたらよいのでしょうか。セカンドオピニオンを求める際、明確な基準はありませんが以下のような場面で求める方が多いです。
・抜歯が必要と言われた歯を残したい
・根っこの治療が長引いて終わらない
・入れ歯の不具合が改善されない
・インプラントを勧められているが悩んでいる など
治療内容について相談したいときや検討したいとき、あるいはほかの治療方法がないかなど、治療に対して悩みや不安がある人はセカンドオピニオンを検討してみるとよいでしょう。
セカンドオピニオンのメリットは以下のようなことが挙げられます。
・治療の選択肢が広がる可能性がある
・誤診のリスクが減少する
・納得したうえで治療を受けられる
歯は一度削ったり抜いたりすると元に戻ることはないため、抜歯やインプラントといった大きな治療になると不安になる人も少なくありません。歯科治療では、歯科医師の考え方や歯科医院で揃えている機材・材料の違いによって治療方法が異なることがあります。セカンドオピニオンを受けることによって、治療の選択肢が広がる可能性があるのが最大のメリットと言えるでしょう。たとえ同じ診断や治療方法であっても治療に対する理解が深まり、納得して治療に臨むことが可能です。
セカンドオピニオンのデメリットには以下のようなことが挙げられます。
・同じ診断をされる可能性がある
・医療費の負担が増える
セカンドオピニオンを求めても同じ診断や治療方法を提案される可能性もあります。しかし、その場合は現在の治療方法が適切である可能性があり、治療を進めてもよいといった判断材料になります。なお、セカンドオピニオンは基本的には健康保険が使えず、自由診療になることがあります。そのため医療費の負担が増えてしまうのがデメリットと言えるでしょう。
セカンドオピニオンをより良くするために、求めるときのポイントをご紹介します。
・自分の意見を伝える
・歯科医師の説明を理解する
・レントゲン写真や紹介状があれば持参する
・最後はご自身で判断する
まずは、疑問や不安に思うことや質問したいことを明確にし、自分の意見を伝えましょう。ここで遠慮してしまうと相手に伝えたいことが伝えられず、正確な診断ができない可能性があります。緊張して上手く話せない人は、メモにするなど工夫して伝えられるようにしておくのも良いでしょう。
セカンドオピニオンは治療に対する理解を深めて、納得したうえで治療に臨むための方法です。そのため、セカンドオピニオンを求める際は、現在かかりつけの歯科医師と別の歯科医師の説明は理解しておくことが前提になります。わからないことがあればそのままにせず、担当の歯科医師に聞きましょう。
できれば現在かかりつけの歯科医師にセカンドオピニオンを受けることを伝えましょう。伝えることによってレントゲン写真や紹介状などもらえる場合があります。これらはセカンドオピニオンを求める際に絶対に必要なものではありません。ただ、レントゲン写真や紹介状の情報から現在の歯の状態や治療の進行状況がわかります。情報が共有できると、スムーズに進められることがあります。
受診する歯科医院や治療方法の選択はご自身で判断します。現在かかりつけの歯科医師の意見やセカンドオピニオンを求めた歯科医師の意見を十分に比較し、ご自身が納得できる治療方法を選択しましょう。
ほかの歯科医院で受けた診断や、治療方法に疑問あるいは不安がある方は、セカンドオピニオンでのご来院も歓迎しています。また、当院の診断や治療内容について、もし疑問があれば遠慮なく聞いてください。もちろん、当院の診断や治療内容についても、ほかの歯科医院でセカンドオピニオンを取っていただいても全く問題ありません。
11,000円+検査料
※セカンドオピニオンは、自由診療となります。
WHITIA南烏山is歯科では、全ての患者さんに納得・安心して治療を受けていただきたいという思いで診療にあたっています。どのような治療をするかも重要ですが、患者さんの納得・安心はそれ以上に大事なことです。