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2024/08/25 [ 歯の知識 ]

大正から令和まで、敬老の日に見る歯科治療の歩みと今

9月16日は敬老の日。

「おじいちゃん、おばあちゃんが生まれた時代、虫歯になったらどんな治療を受けていたんだろう?」
「歯磨きはしていたのかな?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか?

敬老の日をきっかけに、昔と今の歯科治療や歯磨きの習慣を比べ、学んでみるのはいかがでしょうか。

歯磨き習慣の変化


まずは、大正時代から現代までの歯磨き習慣について見ていきましょう。現代とは大きな違いがあり、きっと驚くはずです。

大正時代

歯磨きはまだ一般的ではなく、多くの人が歯ブラシや歯磨き粉を使っていませんでした。

歯ブラシといえば、今のようなナイロン製の歯ブラシではなく、動物の毛を使った手動の歯ブラシや柳の枝などを束ねたもの、指で歯をこすることなどが主流でした。

歯磨き粉も食塩や重曹を使うのが一般的で、虫歯予防という意識よりも口臭予防や食べかすを取り除くことが主な目的だったと考えられます。

昭和時代

昭和初期は大正時代と比べ歯磨き粉が普及し始めましたが、まだまだ高級品であり、庶民にとっては手の届きにくいものでした。また、戦争の影響で物資が不足し、歯磨き粉や歯ブラシの入手が困難に。炭や灰、塩などを使って歯を磨くなど、工夫を凝らして口腔ケアを行っていました。

昭和中期から後期は、人々の歯に対する意識が大きく変わりました。毎日の歯磨きが当たり前になり、フッ素入りの歯磨き粉が登場して虫歯予防への関心が高まりました。

学校での歯磨き指導や定期検診も普及し、正しい歯磨きの方法が広く知られるようになったのです。こうした地道な努力のおかげで、今の私たちは健康な歯を保ちやすくなっています。

平成時代


平成時代に入ると、手磨きよりも効率的に歯垢を除去できる電動歯ブラシが普及し始めました。

歯磨き粉もフッ素配合のものだけでなく、歯周病予防やホワイトニング効果など、さまざまな機能を持つ製品が登場。テレビCMで「芸能人は歯が命」なんてフレーズが流行ったのもこの頃です。

令和時代

スマートフォンと連携し、磨き残しや磨き方の癖などを教えてくれるスマート歯ブラシが登場しました。ゲーム感覚で楽しく歯磨きができるアプリも開発されています。

プラスチックごみの削減など、環境問題への意識が高まる中、竹製歯ブラシや詰め替え可能な歯磨き粉など、環境に配慮した製品が増えています。

歯科治療の変化


次に歯科治療の変化も見ていきましょう。

大正時代

当時は、虫歯治療といえば、手動の器具を使って歯を削ったり、時には抜歯を行うのが一般的でした。さらに当時はまだ、医師が歯科治療を行っていた時代。大正時代後期には歯科医師の専門教育が始まり、西洋式の歯科医療が徐々に普及し始めました。金属製の詰め物(アマルガム)や義歯が使用され始めたのもこの時期です。

しかし、麻酔なしでの治療が主流だったため、患者さんにとってはまさに「恐怖の治療」だったことでしょう。

昭和時代

昭和時代、歯科治療は大きく進歩しました。「レジン」の登場で治療の選択肢が広がり、自然な見た目の修復が可能になりました。

技術の進歩も目覚ましく、電動ドリルはどんどん進化し、歯を削る量も時間も大幅に短縮。レントゲンで的確な診断と治療が可能になり、麻酔のおかげで治療中の痛みもほとんど感じなくなりました。

治療への不安が完全に消えたわけではありませんでしたが、歯医者さんの敷居は低くなったのではないでしょうか。

平成時代


平成時代は、歯科治療が大きく進歩した時代です。たとえば、「セラミック」といった自然な歯の色合いに近く、耐久性にも優れた素材が登場し、治療後の見た目の美しさも追求できるようになりました。

また、マイクロスコープの誕生により歯の根の治療(根管治療)も成功率が向上し、抜歯を回避できるケースが増えました。

さらに、CAD/CAMシステムの導入により、詰め物やかぶせ物などの補綴物の作製がデジタル化され、より精密でフィット感の高いものが短時間で製作できるように。そして、インプラント治療が広く普及し、歯を失った方でも自分の歯のように噛める喜びを取り戻せるようになりました。

同時に歯周病治療においても、失われた組織を再生させる再生医療の研究が始まり、将来への希望が生まれました。

令和時代


令和時代、歯科治療はさらなる進化を遂げています。3Dプリンターなどの技術を活用することで、患者さん一人ひとりの歯の状態に合わせた、オーダーメイドの詰め物やかぶせ物を製作できるようになりました。

また、AI技術が診断をサポートしてくれるようになり、より正確な診断と治療計画の立案が可能になっています。治療前のシミュレーションや、患者さんへの分かりやすい説明が可能になり、安心して治療を受けられる環境が整ってきています。

さらに、再生医療の分野では、歯周組織の再生を促す薬剤が保険適用になるなど、失われた組織を取り戻す治療が現実のものとなっているのです。

「悪いところを治す」だけでなく、「悪くならないように予防する」という考え方が重視されるようになり、定期的な検診やクリーニング、毎日の丁寧な歯磨きが、ますます大切になっています。

まとめ

私たちのおじいちゃんおばあちゃん達が経験した治療と、今の私たちが受けている治療の違いを知ることは、健康への感謝の気持ちを深め、日々のケアへの意識を高めるきっかけになるはずです。

いつまでも健康で美味しいものを楽しむために、毎日の歯磨きと定期検診を大切にしましょう。

当院では、先進的な技術と設備を用いた丁寧な治療を提供しています。歯のことで少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

医療法人MIC
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WHITIA南烏山is歯科
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