2024/09/18 [ 歯の知識 ]
みなさんは乳歯が抜けたあと、その乳歯はどうしていましたか?
子どもの頃、乳歯が抜けると、屋根に向かって投げた方も多いのではないでしょうか。
実は、このような歯にまつわる風習は、世界中にあります。今回のブログでは、そんな世界中のユニークな歯の風習を紹介します。
普段何気なく行っている風習の意味を知ることで、視野が広がり、世界の多様性を感じることができるはずです。異文化の面白さや人々が大切にしてきた伝統の奥深さを感じていきましょう。
日本では、歯が抜けると上の歯は縁の下に投げ入れ、下の歯は屋根の上に投げるという風習があります。 これは、新しい歯が真っ直ぐ丈夫に生えてくるようにという願いが込められたもの。 昔からの言い伝えですが、今でもこの風習を続けている家庭も多いのではないでしょうか。
中国では、歯が抜けると上の歯は布団の下に置き、下の歯は屋根にのせる風習があります。日本と同じように新しい歯が真っ直ぐ上部に生えてくるようにという想いがこめられています。ただし、中国はとても広いので地域によって異なるようです。
アメリカやイギリスでは、乳歯が抜けたときにワクワクする風習があります。それは、抜けた歯を枕の下に置くと、夜中に「トゥース・フェアリー(歯の妖精)」がやってきて歯と引き換えにお金やプレゼントを置いていくというもの。
子どもたちにとって楽しい儀式として広まっており、歯磨きへの意欲を高める効果があるそうです。
スペインでは、抜けた乳歯を枕の下や小さな箱に入れて眠ると、夜中にこっそり「ラトンシート・ペレス」という名の小さなネズミの妖精がやってきて、歯と引き換えに金貨やキャンディを置いていってくれる言い伝えがあります。
インドでは、地域によって違いはありますが、多くの場所で抜けた歯を屋根の上に投げ入れる風習があります。その際、スズメに向かって新しい歯をくださいといった願いを唱えます。
また、新しい歯が健康で強くなるようにと願いを込め、神聖な場所や聖なる川に投げる風習もあります。
ロシアでは、抜けた乳歯をネズミの巣穴に投げ込むという風習があります。日本ではちょっと想像がつきませんよね。
ロシアでは、ネズミの歯って丈夫で一生伸び続けるって信じられています。そのため、自分たちもネズミみたいに強い歯が生えてくるように、願いを込めて巣穴に投げ込むそうです。
エジプトでは、抜けた乳歯を空高く放り投げ、太陽に向かって祈るという神秘的な風習があるそうです。エジプトの人々にとって太陽はまさに生命の源。その力強い光に歯を捧げることで、次に生えてくる永久歯が太陽のように強く、たくましく育つようにと願います。
その他世界各国で色々な風習がありますので、もしご興味があれば調べてみてくださいね。
今回は、乳歯が抜けるという共通の経験に対して、世界ではどのような風習を持っているかをご紹介しました。
これらの風習は、それぞれの文化や地域の信仰、価値観が反映されていますが、どの地域も子どもの成長を祝う大切な瞬間であることがわかります。
この記事を通して、世界の多様性とそこに生きる人々の温かさを感じてもらえたら嬉しいです。
もし機会があれば、ぜひ、あなたの周りの人たちに乳歯の風習について尋ねてみてください。新しい発見があるかもしれません。