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2025年02月26日

年齢で諦めない!高齢者でも安心してできるインプラント

「もう年だから、インプラントは無理かな」そう思っていませんか?確かに、年齢を重ねるとインプラント治療をためらってしまう方も多いかもしれません。しかし、最近では80代、90代の方でもインプラントを選ばれる方が増えています。

「年齢的に難しいかも」と諦めていた方にも、安心してインプラント治療を受けていただけるように、今回はインプラント治療を受けるためのポイントをまとめました。

「最近、食事が前ほど美味しく感じられない」「入れ歯のお手入れがどうも面倒」そんなお悩みをお持ちの方には、ぜひ読んでいただきたい内容です。

高齢者もインプラント治療が受けられる理由とは?


高齢の方でもインプラント治療が選択肢に入るようになったのは、医療技術がどんどん進歩しているからです。以前は「もう年だから難しい」と言われていたケースでも、骨を再生する技術や患者さん一人ひとりに合わせた手術方法が開発されたことで、安心して治療を受けられる環境が整ってきました。

高齢者が安心してインプラント治療を受けるためのポイント


インプラント治療は、誰でも気軽に受けられるものではありません。特に高齢者の方は、以下の点に気を付けて確認することが大切です。

全身の健康状態が安定していること

持病をしっかりコントロールできていることが大切です。特に、糖尿病や心臓の病気をお持ちの方は、事前にかかりつけの先生とよく相談しましょう。

口腔内環境が整っていること

歯周病や強い炎症がないことが条件です。治療を始める前に、お口の中を健康な状態にしておく必要があります。

薬の服用管理ができていること

特に、骨粗しょう症の薬(ビスホスホネート製剤)など、インプラント治療に影響を与える可能性のあるお薬を服用している場合は注意が必要です。

自己判断で服用を中断したりせずに、必ずインプラント治療を行う歯科医師と、薬を処方してくれている医師、両方に相談してください。場合によってはインプラント治療自体が難しいこともあります。

手術を乗り越えられるだけの体力があること

インプラント手術は、簡単なものでも体に負担がかかります。体力や回復力が十分にあるかどうか、事前に確認しておきましょう。

インプラント治療後の注意点


インプラント治療が終わった後も、安心して過ごすためには治療後のケアが大切です。ここでは、特に気を付けていただきたい3つのポイントを紹介します。

インプラント手術後の食事に注意する

インプラント手術直後は、インプラント周辺の組織がまだ安定していない状態です。そのため、食事には細心の注意を払いましょう。目安として術後1週間程度は、おかゆやヨーグルト、豆腐など柔らかくて消化の良いものを中心に摂るように心がけてください。

熱すぎるものや硬くて噛みごたえのある食品、刺激の強い香辛料などは、傷口に刺激を与え、治癒を遅らせる原因となります。また、アルコールや喫煙も治癒を妨げるため、控えることが大切です。

インプラントは人工物ですが、天然の歯と同様にプラーク(歯垢)が付着し、細菌感染のリスクがあります。特に手術直後は、傷口を刺激しないように、柔らかめの歯ブラシで優しく丁寧に磨くことが重要です。

また、殺菌効果のあるマウスウォッシュを使用することも、口腔内の衛生環境を保つ上で有効です。ただし、アルコール濃度の高いマウスウォッシュは刺激が強い場合があるため、低刺激のものを選ぶようにしましょう。

メンテナンスを受ける

インプラントが長く機能するかどうかは定期的なメンテナンスにかかっています。一般的に、3〜6ヶ月に一度の定期検診がおすすめです。

定期検診では、インプラントや周囲の歯ぐきの状態、噛み合わせなどを総合的にチェックします。年に1回程度レントゲン撮影を行うことで、目視では確認できない骨の状態も把握できます。もし問題が見つかった場合でも早期に適切な対応を行えるので忘れずに受診しましょう。

まとめ


かつては難しかったインプラント治療も、現代の医療技術の進歩によって高齢の方でも受けられる可能性が広がっています。

インプラントは、適切な治療と丁寧なケアを行うことで、長期間にわたって機能し、食事の喜びを取り戻すだけでなく、会話を楽しんだり、思いっきり笑ったりする自信にも繋がります。

インプラント治療を検討する上で大切なのは、ご自身の健康状態と、お口の中の状態をきちんと把握することです。もし少しでも「また自分の歯で美味しく食事を楽しみたい」というお気持ちがあるなら、まずは相談してみませんか?