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2025年05月26日

梅雨時に歯が痛くなるのはなぜ?湿気と気圧の意外な関係

梅雨の時期になると、なんとなく歯がズキズキと痛む…そんな違和感を覚えたことはありませんか?実はその症状、気のせいではなく「気圧」や「湿気」が関係している可能性があります。本記事では、梅雨特有の気候変化が歯に与える影響を科学的に解説しつつ、虫歯や歯周病の悪化を防ぐ方法、痛みへの対処法まで詳しくご紹介します。

梅雨の低気圧が歯に与える影響とは?

梅雨時は低気圧の日が続き、体調に不調をきたす方も少なくありません。実は、この低気圧は歯にも影響を与えることがあります。気圧の変化により歯の内部にある神経が圧迫され、ズキズキとした痛みを感じることがあるのです。特に虫歯や治療中の歯がある場合、この影響を受けやすくなります。梅雨時の歯の痛みは、気象の変化が引き金になっているのかもしれません。

気圧性歯痛って何?その仕組みを知ろう

「気圧性歯痛」とは、気圧の変化によって生じる歯の痛みのことを指します。歯の内部には「歯髄腔」と呼ばれる空間があり、通常は外部の気圧とバランスが取れています。しかし、急激な気圧の低下が起こると内部と外部の気圧差が生じ、歯髄腔内の空気が膨張して神経を刺激し、痛みが引き起こされます。この現象は飛行機や登山中にも感じることがありますが、梅雨の気圧変化でも同様に起こるのです。

虫歯や歯周病が悪化する梅雨のリスク

梅雨の時期は湿度が高く、細菌が繁殖しやすい環境になります。口腔内も例外ではなく、虫歯や歯周病を引き起こす細菌が活性化しやすくなるのです。特に、歯周病は体調不良やストレスとも関係が深く、気候の変化によって免疫力が下がることで進行が早まることもあります。また、湿気によって歯垢が付きやすくなるため、日々のケアが不十分だとリスクはさらに高まります。

梅雨時の歯の痛みとトラブルを防ぐセルフケア

梅雨特有の気候による歯の痛みや虫歯・歯周病の悪化を防ぐためには、日常的なセルフケアが不可欠です。ここでは、痛みを緩和する応急処置と、トラブルの予防に役立つ習慣をそれぞれ紹介します。

急な歯の痛みに対応するための応急ケア

  • ・冷やす:痛みや腫れがある部分を外側から冷やすことで、炎症を一時的に抑えることができます。
  • 市販の鎮痛剤を利用:使用する際は、必ず用法・用量を守り、持病や服用中の薬がある方は医師や薬剤師に相談したうえで使用しましょう。
  • ・上体を起こして安静に:横になると血流が増え痛みが強まることがあるため、楽な姿勢で過ごしましょう。

虫歯・歯周病を悪化させない日常の工夫

  • ・定期的な換気と除湿:湿気がこもらないように室内環境を整えることで、口腔内の菌の増殖も抑えられます。
  • ・丁寧なブラッシングとフロス:朝晩だけでなく、昼食後も軽く歯磨きすることで、細菌の繁殖を防げます。
  • ・就寝前のケアは念入りに:夜間は唾液の分泌が減り虫歯が進行しやすいため、寝る前のケアは特に大切です。
  • ・マウスウォッシュの活用:抗菌成分のある洗口液を使うと、口腔内を清潔に保ちやすくなります。

歯科医院での診察が必要なサインとは?

歯の痛みが一時的なものであればセルフケアでも対応できますが、次のような症状がある場合は早めに歯科医院を受診しましょう。

  • 数日続く強い痛みや悪化する痛み
  • 歯ぐきの腫れや出血が見られる
  • 詰め物や被せ物の違和感、ズレ
  • 過去に治療した歯の再発的な痛み

これらの症状は、虫歯や歯周病が進行していたり、再治療が必要な可能性があります。早期発見・早期治療が何より重要です。

まとめ:梅雨時の歯の痛みと上手に付き合うために

梅雨の季節は、気圧や湿度の変化により体調だけでなく歯にも影響が現れやすい時期です。気圧性歯痛や、虫歯・歯周病の進行を防ぐには、日々のケアとちょっとした工夫が大きな効果をもたらします。違和感や痛みが気になる場合は、無理に我慢せず早めに歯科医に相談を。しっかり備えて、梅雨の時期を健やかな口元で乗り切りましょう。