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朝起きた時の「あごの疲れ」はSOSのサイン?睡眠中の食いしばりが歯に与えるダメージと、その解決策

「しっかり寝たはずなのに、朝起きるとあごの周りが重だるい……」
「最近、肩こりや頭痛がひどくなった気がするけれど、年のせいかな?」
そんな違和感を覚えたことはありませんか?実は、その不調の正体は、眠っている間の無意識な「食いしばり」かもしれません。
食いしばりは、私たちが想像している以上に歯や全身に大きな負担をかけています。今回は、放置すると怖い食いしばりのリスクと、健やかな眠りを取り戻すための方法を詳しく解説します。
なぜ「食いしばり」は起きるのか?その意外な原因
食いしばり(ブラキシズム)の主な原因は、日々の生活で蓄積される「ストレス」や「疲れ」だと言われています。
日中、私たちはストレスを感じると無意識に体に力が入りますが、それは睡眠中も同様です。脳がストレスを解消しようとする過程で、あごの筋肉が過剰に緊張し、上下の歯を強く噛み合わせてしまうのです。
また、噛み合わせの不具合や、集中している時に歯を接触させる癖(TCH:歯冠接触癖)がある方も、夜間の食いしばりが起きやすくなる傾向があります。まずは「自分は食いしばっているかもしれない」と自覚することが、改善への第一歩です。
放置厳禁!食いしばりが引き起こす「4つのリスク」
「たかが食いしばり」と侮ってはいけません。放置し続けると、以下のような深刻な問題に繋がる恐れがあります。
1. 歯の摩耗と破折: 睡眠中の食いしばる力は、自分の体重の数倍、時には100kgを超える負荷がかかることもあります。これにより大切な28本の永久歯がすり減って平らになったり、最悪の場合は歯が真っ二つに割れてしまうこともあります。
2. 顎関節症(がくかんせつしょう): あごの関節に過度な負担がかかり、「口が開きにくい」「あごを動かすと音がする」「痛みがある」といった症状が現れます。
3. 全身の不調: あごの筋肉の緊張は、首や肩、頭部の筋肉とも繋がっています。そのため、慢性的な肩こり、首のこり、偏頭痛の原因になることが少なくありません。
4. 歯周病の悪化: 強い力がかかり続けることで、歯を支える骨にダメージを与え、歯周病を進行させてしまうリスクがあります。
睡眠環境を整えて、あごをリラックスさせる
食いしばりの強度を和らげるためには、筋肉を緊張させない「睡眠環境」作りが大切です。
特に重要なのが「枕の高さ」です。枕が高すぎるとあごが引けて食いしばりやすくなり、低すぎても首に負担がかかります。自分に合った高さの枕を選び、首の骨のカーブを自然に保つことで、あごの筋肉がリラックスした状態を作ることができます。
また、寝る直前までスマートフォンを見たり、カフェインを摂取したりすると、交感神経が優位になり、睡眠中の食いしばりを助長してしまいます。就寝前の1時間は照明を落とし、深呼吸やストレッチを取り入れるなどして、脳と体を「お休みモード」に切り替えましょう。
歯科医院だからこそできる「守り」のケア
環境を整えても、無意識の食いしばりを完全にゼロにするのは難しいのが現実です。そこで、物理的に歯とあごを守るために歯科医院で推奨しているのが「ナイトガード(マウスピース)」です。
当院で作製するナイトガードは、患者様一人ひとりのお口に合わせてオーダーメイドで製作します。市販のものとは異なり、ミリ単位で噛み合わせを調整するため、装着時の違和感が少なく、高い保護効果を発揮します。
ナイトガードを装着して寝ることで、歯同士が直接ぶつかるのを防ぎ、クッションとなってあごの関節への負担を分散してくれます。
まとめ
末永く健やかに暮らすためには、毎日の睡眠を「歯を痛める時間」から「心身を修復する時間」に変えていくことが重要です。
一生自分の歯で美味しく食べ続け、元気に笑って過ごすために。朝のあごの疲れや、歯のすり減りが気になる方は、我慢せずにぜひ一度当院へご相談ください。



