2022/08/30 [ インプラント治療 ]
WHITIA南烏山is歯科では、むし歯や歯周病で歯を失った方に、インプラント治療をおすすめしています。入れ歯やブリッジと比較すると、見た目がよく自分の歯のように噛むことができます。しかし、骨の中に入れたインプラントが取れてしまわないか不安を感じる方も少なくありません。そこで今回は、インプラントが骨の中で安定する理由について説明します。
そもそもインプラントとは、歯を失った部分の骨に人工歯根を埋め込み、そこに人工歯の被せ物をする治療方法です。骨の中に埋める人工歯根は、「チタン」と呼ばれている金属でできています。チタンはインプラントだけでなく、心臓のペースメーカー、人工関節、アクセサリーなど幅広く使用されている金属です。
・身体になじみやすい
・骨と結合する性質がある
・錆びにくい
数ある金属の中でもチタンは、身体になじみやすい特徴があります。通常、私たちの身体は体内に異物があると強い拒否反応を起こしますが、チタンは拒否反応を起こしません。また、金属アレルギーを起こすリスクが少ないと言われています。
チタンの最大の特徴は「骨と結合する性質」があることです。チタンと人の骨の分子は形が似ているため、チタンと骨は結びつくと言われています。チタンと骨が結合する現象のことを「オッセオインテグレーション(Osseointegration)」と言います。1952年にペル・イングヴァール・ブローネマルク博士がチタンと骨が結合することを偶然発見したことが始まりです。以来、純チタン製のインプラントが臨床に応用されています。
チタンは表面に被膜を作るため、錆びにくいメリットがあります。この被膜のことを「酸化皮膜(さんかひまく)」と言い、瞬時に表面に被膜を作り、金属と空気が直接触れるのを防ぐ性質があります。そのため、お口の中のような過酷な環境でも錆びにくいと言われています。
インプラントが骨の中で安定する理由は、「オッセオインテグレーション」にあります。体内に入ったインプラントは異物として認識されません。骨の中に埋め込んだインプラントは、折れた骨がくっつくときと同じメカニズムで、インプラントに骨が張り付きます。インプラントの表面の細かい部分まで骨が張り付くことでインプラントと骨はしっかり結合するのです。また、滑らかなインプラントよりも表面を粗造に加工したインプラントの方が、オッセオインテグレーションが得られやすいことがわかっています。
なお、インプラントを埋め込んでからすぐにオッセオインテグレーションが得られるわけではありません。下あごの場合は約2ヶ月~、上あごの場合は約3ヶ月~の「結合待ち」の待機時間が必要になります。
インプラントは機能性・審美性に優れた治療方法です。ただし、インプラントは手術が必要になるため、全ての患者さまができる治療ではありません。インプラント治療をご希望の方は、まずはWHITIA南烏山is歯科にご相談ください。