2021/11/29 [ 歯の知識 ]
皆様は「歯科衛生士」という職業をご存知ですか?歯科医院には歯科医師のほかに、歯科衛生士や歯科助手、歯科技工士などスタッフが在籍しています。その中でも今回は歯科衛生士について紹介します。
歯科衛生士とは、歯科衛生士法に基づいた国家資格で、取得するためには養成学校に通い国家試験に合格する必要があります。歯科衛生士の業務には大きく分けると3つあり、これを「3大業務」と言います。
歯科予防処置
歯科保健指導
歯科診療補助
それぞれどのような業務なのか詳しく見てみましょう。
歯科予防処置とは、むし歯・歯周病を予防し、お口の中の健康を維持することです。
歯を失う原因はむし歯・歯周病だと言われています。これらの疾患の原因は歯垢(プラーク)です。これは細菌の塊で1gに1億以上の細菌が生息しており、その中にはむし歯・歯周病の原因となる細菌が棲んでいます。また唾液中のカルシウムとリンが結びつくと歯垢が石灰化し、歯石になります。
歯石自体は悪さをしませんが、歯石の表面はザラザラしているため歯垢が付着しやすくなります。つまり歯垢・歯石が付いているとむし歯・歯周病になりやすいのです。予防する処置として歯科衛生士は「クリーニング」や「フッ素塗布」など行い、患者様のお口の健康を守ります。
歯科保健指導とは、患者様に歯磨きの方法を伝えたり、歯とお口の正しい知識を教えたりすることです。患者様のお口の中が健康になるようにライフステージに合わせた指導を行います。
例えば、妊娠中の方はホルモンバランスの乱れやつわりによって歯磨きが思うようにできないことがあり、むし歯・歯周病のリスクは高くなります。安心して赤ちゃんを迎えるためにも、妊娠中の歯磨きの方法を伝えたり、体調の良い時期に必要な予防処置を行ったりします。
このように患者様の生活習慣や生活背景まで考えながら、一人ひとりに合ったセルフケアの方法や正しい知識を伝えるのも歯科衛生士の仕事です。また近年では、食事指導や禁煙指導も行うこともあります。歯磨きの方法など気になることがあれば、歯科衛生士に気軽に相談してみるのも良いでしょう。
歯科診療補助とは、歯科医師の治療をサポートすることです。例えば、治療に使用する器具の準備や受け渡しを行ったり、患者様にわかりやすく説明したり、歯型をとったりなど歯科医師の診療補助や一部の治療を担当することがあります。
なお歯科診療補助は、患者様のお口の中に触れる行為がなければ歯科助手も行うことができますが、患者様をご案内したり器具の滅菌を行ったりと範囲は限られています。そのため歯科治療やインプラント治療などの外科処置では、専門的な知識が必要になるため歯科衛生士が担当することが多いです。
上記で紹介した通り、歯科衛生士にはさまざまな役割があります。歯科衛生士は歯科医院にとっても患者様にとっても欠かせない存在です。WHITIA南烏山is歯科では、患者様一人ひとりのお口の健康を維持できるようスタッフ一同、全力でサポートします。