2022/11/01 [ セラミック矯正 ]
若者に人気のモデル藤田ニコルさんが、SNSでセラミック矯正※をしたことを報告しました。
※セラミック矯正については、過去のこちらの記事を参考にしてください。
それについて、賛否両論があり、一部の歯科医師が健康な歯を削る治療に懸念を表明しました。ニコルさんはそれに対して、
「セラミック治療のデメリットも理解しているが、通常のワイヤー矯正にかかる時間を短縮したかった」
と反論しています。(現在は当該ツイートを削除されました。)
ワイヤー矯正は約2年かかる治療です。モデルでありタレントであるニコルさんが、口元に2年も装置をつけていられないという気持ちはとても理解できます。セラミック矯正であれば、歯を薄く削りその上からセラミックの歯を装着するだけなので、短期間で治療を完了できます。
ここで治療に時間がかかるデメリットを無視した場合、
「セラミック治療=健康な歯を削る治療」
「ワイヤー矯正=健康な歯を削らない治療」
となります。この視点ではワイヤー矯正の方が良い治療ということになりますが、果たして、そのように単純なことなのでしょうか?
ワイヤー矯正は歯を削ることはありませんが、歯を支えるあごの骨の中で歯自体を移動させる治療です。それにより、セラミック矯正とは違うリスクが出てきます。
たとえば、
後戻り:矯正した歯が元の位置に戻ろうとする現象
歯根吸収:歯の根っこの先端が短くなること
歯肉退縮:歯ぐきが下がること
歯の失活:歯の神経が死んでしまうこと など
歯を支える土台から起因するリスクが全くないわけではありません。
セラミック矯正であれば、土台部分への影響は少ないです。その一方、歯自体に与えるダメージはワイヤー矯正よりも大きくなります。
セラミック矯正とワイヤー矯正、どちらが「良い」「悪い」ではなく、それぞれの治療のリスクを理解して、自身のお口の状態や目的にあった治療を選択することが必要でしょう。
WHITIA南烏山is歯科では、セラミック矯正とワイヤー矯正をともに提供しています。不安のない治療を受けていただくために、丁寧なカウンセリングと説明を心掛けております。ワイヤー矯正かセラミック矯正でお悩みの方、まずは話を聞きたいという方もお気軽にご相談ください。