2023/03/31 [ インフォームドコンセント ]
当院では、「インフォームドコンセント」を重視しています。これは、歯科治療を受ける前に、歯科医師から治療内容についてわかりやすく十分な説明を受け、不安や疑問を解消し、納得したうえで歯科治療を受けることです。
当院ではまず、医療機関として院内の衛生管理を徹底し、治療時の感染などが起きないようにしています。
たとえば、患者さんごとに歯を削る器具や使用した道具を滅菌するのはもちろんのこと、全ての診療台に口腔外バキュームを設置しています。これは、治療中に飛散する歯の削りかすや唾液など、お口の外で吸い取る装置のことです。においや空気中ウイルスも吸引できるので、診療室をクリーンに保つことができます。
また、正確な診断や精密な治療ができるように、歯科用CT*やマイクロスコープ**などの医療機器を導入し、医療設備も高度なものを備えています。
*歯科用CTとは、X線を利用して撮影した画像をコンピュータ処理によって3次元的に構築し、立体的な画像が得られる装置のことです。それにより歯や骨の状態を正確に診断できます。
**マイクロスコープとは、肉眼の約3~30倍まで拡大して見ることができる歯科用顕微鏡のことです。肉眼では見えなかった細部を拡大視できるため、精度の高い治療が行えます。
さらに各種学会やスタディグループにも参加し、最新の治療法や考え方も積極的に取り入れています。それらを行ったうえで、もっとも大切にしていることは、「患者さんに伝えること」です。
たとえば、「抜歯するしか選択肢がない」患者さんがいたとします。
患者さんにしっかり現状を伝え「これ以上悪化しないように、歯をしっかり抜いてもらえた」となるか、説明をおろそかにし「よく分からないけど、歯を抜かれてしまった」となるのでは、同じ治療であっても患者さんにとって結果は全く違ったものになります。
どんなに衛生管理を徹底し、よい器材とよい方法で治療を行っても、「伝えること」をおろそかにし、患者さんに不信をいだかれてしまっては、何の意味もありません。
私たちは最終的に、患者さんに健康になってもらい、喜んでもらえることを目指して治療しているのです。
衛生管理の徹底も、器材の導入も、勉強会も、すべてそのために行なっています。
患者さんのお口の中の状況がどのようになっているのか、そして今後どう変わっていくのか、それに対してどのような治療が最適なのか、それをしっかりと「伝えて」、理解して納得していただいたうえでの治療を心がけています。